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会計・税務 豆知識

新しい会社の機関である「会計参与」とは?・・・・・・・ 公認会計士(税理士)・吉井清信

 会計参与とは、会社内部で取締役や執行役とともに貸借対照表や損益計算書など、「計算書類」の作成に携わる者です。会計参与になる資格を有するのは公認会計士又は税理士(監査法人、税理士法人も可)とされており、会計の専門家である会計参与が計算書類の作成に関与することで、中小会社の計算書類の適正性・信頼性を確保することにより、中小会社の資金調達の円滑化を実現することが期待されています。

 会計参与は、会社の財産状況にお墨付きを与える役割で、設置の対象が中小会社中心になると考えられていることから、中小会社とのパイプが強い税理士が主な担い手になるものと目されていますが、今後、具体的に設置が進むかどうかは、

 @中小会社でも導入可能となった、財務情報の外部からのチェック役としての公認会計士が行っている「会計監査人」
  と比較した場合の使い勝手の良さや設置による効果の大きさ、

 A会計参与の職務が、株主総会での説明義務、計算書類の閲覧請求への対応があることや、株主代表訴訟の対象
  にもなる等、単純に税理士業務の延長でないことから、税理士等の職務能力の向上等をどう図っていくかに掛かって
  いるものと思われます。

 以上、会計参与の創設案は、会社法の当初案には盛り込まれず、若干唐突に出てきた感がありますが、うまく機能していくのか今後の動向が注目されます。


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